吹奏楽でのチューニング練習のやり方【楽譜】

トランペット吹奏楽のおはなし

曲の合奏練習でメロディーが合わなかったり、ハーモニーがにごったりして苦労していませんか?

メロディーやハーモニーを合わせるには、曲の練習に入る前の基礎練習が大切です。

 

特にチューニングの練習はメロディーやハーモニーの基礎となるのでかかすことができません。

なぜなら、一人一人の生徒の音が合っていなければメロでディーも合いませんし、ハーモニーも合わせることができないからです。

 

ということで今回はユニゾン(オクターブ上下を含め同じ音)を合わせるための練習方法について解説していこうと思います。

 

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個人でのチューニング練習のやりかた

指導者の先生が個人個人の実力を知るためにも、個人でのチューニングの練習は必要です。

ただし、個人でのチューニングの練習は時間がかかりますので毎日する必要はありません。

 

学校が休みの日の部活動の日にじっくりやるか、パートごとに日を分けてやってもいいと思います。

この練習はハーモニーディレクターを鳴らしながら行いますので、指導者の先生が事前に練習しておくことが大切です。

 

ピッチの高い低いはわかりにくい場合もありますので、チューナーを用意しておいて、すぐにが高いか低いかわかるようにしておきましょう。

 

<譜例①>

吹奏楽のためのチューニング練習

右クリックでダウンロードできます。

(譜例①はフルスコアのPDFファイルで2ページあります。サイズがA3なのでA4に縮小印刷してお使いください。)

 

■個人でのチューニング練習のしかた

1.最初にチューニングのBbをハーモニーディレクターでガイドを出しながらチューニングする。

ホルンはロータリーにつながっている枝管を1cmほど抜いておくこと。(Bb、F管は3か所、フルダブルホルンは6カ所。)

トロンボーンはスライドを1cmほど抜いた位置でチューニングすること。

2.チューニングが終わったら楽譜を使ってチューニングする。

3.テンポは♩=86くらいでゆっくりやる。

4.フェルマータがついている音符は合うまでガイド音を出して待つ。(あまりしつこくしない。何回もやって慣れてくると合うようになります。)

5.フェルマータが付いていない音符(四分音符)は少しならずれていても見逃す。(激しくずれている場合は合うまで待つ。指使いが等が間違っていないか確認する。)

 

 

合奏でのチューニング練習のやりかた

個人でのチューニング練習が安定してきたら、合奏でも同じパターンをやりましょう。

楽譜は個人でのチューニング練習に使った楽譜と同じものを使います。

 

沢山の楽器が一度に同じパターンを演奏するのですから、ひとりのときとまた違った難しさがあります。

 

注意点は個人でのチューニング練習とほぼ同じですが、もう一度

■合奏でのチューニング練習のしかた

1.最初にチューニングのBbをハーモニーディレクターでガイドを出しながらチューニングする。

ホルンはロータリーにつながっている枝管を1cmほど抜いておくこと。(Bb、F管は3か所、フルダブルホルンは6カ所。)

トロンボーンはスライドを1cmほど抜いた位置でチューニングすること。

2.チューニングが終わったら楽譜を使ってチューニングする。

3.テンポは♩=86くらいでゆっくりやる。

4.他の人の音にうもれないように、自分の音が聞こえるように吹くように指示を出す。(自分の音が聞こえないと、音が合っているかどうかわからないからです。)

5.フェルマータがついている音符は合うまでガイド音を出して待つ。(特定のパートがずれているのがわかれば、そのパートだけでやってみる。あまりしつこくせず、個人でのチューニング練習のときにもう一度確認するくらいの気持ちでやる)

6.フェルマータが付いていない音符(四分音符)は少しならずれていても見逃す。(激しくずれている場合は合うまで待つ。指使い等が間違っていないか確認する。)

 

人数が増えて途端に難しくなりましたね、でもこの簡単なフレーズが合奏で合わないとなると、曲を合奏しても音が合いません。

音感は簡単に身につくものではないので、少しずつでもいいので毎日やっていきましょう。

 

個人でのチューニング練習練習は時間がかかりますので、パートごとにやっても良いでしょう。

先輩と後輩が一緒にすることで、奏法の指導などをしてくれるので、効率の良いやり方かもしれませんね。

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まとめ

今回は「吹奏楽でのチューニング練習のやり方【楽譜】」というテーマでまとめてみました。

チューニングと言えばBbの音を伸ばすだけという団体が多いと思いますが、それだけでは音が合わないというのは誰でもわかることですよね。

 

今回は沢山の音を使ってチューニングする方法を紹介しました。まだまだ音は沢山ありますが今回の楽譜を使って個人や合奏でチューニングするだけでも音が合うようになり、美しいサウンドを奏でることができるようになるでしょう。

 

この練習ができるようになったら「ハーモニーを合わせる」練習が待っています。

ハーモニーの練習についてもまとめてみようと思っていますのでお楽しみに!

 

■次のような記事もありますので、ぜひどうぞ。

吹奏楽のチューニングの音はなぜBb?合わせるのはそれだけでいいの?

吹奏楽でのチューニングの進め方や指導方法

 

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