1月9日現地メディアの発表によると、中国湖北省武漢市で発生している原因不明の肺炎について、専門チームが複数の患者からコロナウイルスを検出したそうです。
新型肺炎「SARS」や中東呼吸器症候群「MERS」などもコロナウイルスを原因として発症しますが、今回のコロナウイルスはこの二つのウイルスとは違う新種のコロナウイルスであることがわかりました。
中国湖北省武漢市で多発している原因不明の肺炎について
中国湖北省武漢市では昨年12月12~29日に、原因不明の肺炎にかかる患者が相次いで発生しました。
今月までに医療機関において59人の患者が確認されていて、うち7人が重症だといいます。
香港政府も1月7日、武漢を訪れた合計30人に発熱や肺炎の症状が症状が出たと発表していました。
また、中国国営新華社通信は1月8日、症状が回復した8人が退院したとも伝えていました。
しかし、今日になって、原因不明の肺炎の原因が新種のコロナウイルスだという発表を受けて、諸外国は感染拡大に警戒しています。
コロナウイルスとは
コロナウイルスとはその外側に太陽のコロナのような突起を持つことから「コロナウイルス」と名付けられたそうです。
人に感染症を引き起こすコロナウイルスは現在6種類知られていますが、このうち4種類は通常の風邪など軽い呼吸器症状となります。
しかし、2002年~03年に中国で大流行したSARSと、12年からサウジアラビアなど中東諸国を中心に拡大したMERSのウイルスは重症化して、それぞれ700人以上の死者を出しています。
感染経路
中東呼吸器症候群 (MERS:マーズ)においては、感染源や感染方法はまったくわかっておらず、薬や治療法はまったくありません。
報道によると家族内で3人が感染したという情報もあります。
複数の国でヒトからヒトへの感染例がまとまった数みられ、その可能性が高まったとWHOも警戒を強めています。
今回の原因不明のウイルス性肺炎について、武漢市中心にある海鮮市場「華南海鮮城」の関係者の感染が目立つところから、同市場は当局の指示で一時閉鎖となりました。
当局は「ヒトからヒトへの感染は報告されていない」としています。
しかし、今回の新型コロナウイルスによる肺炎も、感染源、感染方法まではわかっていませんが、MERSと同様ヒトからヒトへの感染の可能性があることは否定できないでしょう。
また、この新型コロナウイルスのワクチンも、開発に数年を要する可能性もあるようです。
新型コロナウイルスによる肺炎まとめ
今回中国で発生している原因不明の肺炎は、新型肺炎「SARS」や中東呼吸器症候群「MERS」と同じコロナウイルスが原因と断定されたわけではありませんが、警戒するに越したことはありません。
現地に仕事や観光で行くときには、必ずマスク着用、うがい、手洗いの徹底を推奨します。
出来れば現地への渡航を中止にするのがいちばんよい選択だと思います。
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