こんにちは、おさむです。
今日はオーボエの組み立てと、お手入れ方法についてお話ししたいと思います。
オーボエは日々のお手入れをしっかりしないと、音が出なくなってしまうどころか、こわれてしまうこともあるほどデリケートな楽器です。
正しい組み立て方を覚えて、演奏後には毎日のお手入れを欠かさずやりましょう。
また、オーボエは温度変化に弱くて、急な温度変化が続くと木でできている部分が割れてしまいます。
休憩中でも、こまめに分解し、楽器ケースに入れておきましょう。
(特に夏のエアコンの中にさらしておくのは厳禁です。)
組み立て方
下管とベルを組み立てる
絶対に下管のキーをにぎらないようにして持ち、ベルを差しこみましょう。
下管とベルの連絡部分が、ぶつからないように注意して組み立てます。
下管の上部の穴に人差し指を入れ、サムレストに中指をかけ、親指をいちばん上のキイポストに当てると安定して持つことができます。
また、少量のコルクグリスをジョイントコルクに塗っておくとスムーズに入れることができます。
上管を組み立てる
下管と上管のジョイント部分には、キイの連絡部分が2か所あります。
上管のキーを絶対ににぎらないようにして、キイの連絡部分がぶつからないように差しこみます。
下側はベル付近を持つと安定します。
上管は持つところが少なく安定しないので、ジョイントコルクにコルクグリスを少量塗っておいたほうがいいでしょう。
リードを差しこむ
リードを使うための準備をします。
リードを水にひたすための、小さな容器を用意して、リードの根本(糸の巻き終わりくらい)まで水に浸します。
リードを水にひたして数分するとリードの色が変わって、リードが開いてきます。
開きが大きすぎると良くないので、指の腹でやさしくもんで、リードの開きが0.5~1㎜くらいにしてから使います。
(このあたりは、オーボエの先生によってやり方があると思いますので、これはいちおうの目安として、先生のご指導にしたがってください。)
リードを差し込むとき、コルクがきつくて入らないことがあるでしょう。
そういうときは、400番くらいのサンドペーパーで軽く削って、ちょうど良い具合にするという方法もあります。
少しずつ削って、 ゆるくなり過ぎないように注意して下さい。
リードが使えなくなったら悲しいですからね。
分解する
分解は組み立てた順序の反対の手順でやっていきます。
オーボエはにぎるところが少なくて大変ですが、キーを曲げてしまったら一大事です。
研究して自分なりの、キーをにぎらずに持つ方法を考えてみてください。
分解したら「演奏後のお手入れ」をやりましょう。
演奏後のお手入れ
演奏後のお手入れ。
これをやらないと100パーセント管体が割れるとおっしゃる先生もいますので、しっかりとメンテナンスしましょう。
管内の水分をふき取る
スワブや羽を使って管内の水分をふき取ります。
クリーニングスワブを通すときはやさしくゆっくり通してくださいね。
いきおいよく通すと楽器の中に詰まってしまうことがありますし、水分も十分にとれません。
もし詰まってしまったら無理に引っ張らずに、楽器店でとってもらってください。
クリーニングスワブはだめになってしまうかもしれませんが、楽器のほうが大切です。
ジョイント部分の水分とコルクグリスをふき取る
クリーニングスワブで管内の水分をふき取ったら、今度は表面の水分をふきとります。
ガーゼなどを使ってジョイント部分の水分や、組み立てるときに塗ったコルクグリスをふき取りましょう。
ジョイント部分は水分が残りやすいので、良く観察してきれいにしておきましょう。
水分が残っていると、管体が割れる原因になります。
タンポの水分をふき取る
タンポの水分をふき取ると書きましたが、ふき取るのではなくクリーニングペーパーにしみこませて取り除くのです。
クリーニングペーパーをトーンホールに平行に差しこんで、ゆっくりタンポを閉じて水分をとっていきます。
特に上管でリードに近い部分は水がたまりやすいので、ていねいに水分をとってください。
それと、常に閉じているキーは水分を多く吸いこんでいますので、クリーニングペーパーを適当な大きさに切って、タンポとトーンホールのあいだにしばらくはさんでおくと良いでしょう。
それと、クリーニングペーパーは使いきりじゃなく、かわかせば何度も使えますので、使った後のクリーニングペーパーは楽器ケースのすみにでも入れておくとよいでしょう。
数時間もしないうちにかわいて、また使えるようになっていますよ。
でも汚れてしまったと思うものはどんどんすてて、新しいものと交換しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
楽器のお手入れ、オーボエ編でした。
キーがたくさんあって繊細なうえに、持つところも限られているので、組み立てと分解だけでも大変な楽器ですね。
木管楽器の中でいちばん難しい楽器だということも、なんだか納得できます。
オーボエを安定して演奏するには、毎日の演奏後のお手入れがかかせません。
めんどくさがらずに毎日やってくださいね。
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