今年最後の大きいニュースとなりました、カルロスゴーン被告の大胆な行動が話題を集めています。
しばらく話題に出てこなかったカルロス・ゴーン被告ですが、いったい何が起こったのでしょうか?
概要
会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が、日本国外に出国したことが報じられています。
レバノン当局者と治安筋からの情報によると、2019年12月30日現在、ゴーン被告はレバノンの首都ベイルートに到着したとのこと。
複数の法曹関係者によるとゴーン被告の出国は、東京地方裁判所の保釈条件に反した無断出国であることが指摘されています。
ゴーン被告はどんな人?なぜ逃亡になるのか?複数の法曹関係者とは?
カルロスゴーン被告の人物像
カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)
1954年3月9日生まれ。
父はレバノン人、母はレバノン系のフランス人、ブラジルで生まれる。
幼少期はブラジルで過ごし、中等教育はレバノンのベイルートで受けた。
その後フランスに移り、パリ国立高等鉱業学校を卒業後、フランスのミシュランに入社。
ミシュラン社での業績が評価されると、ルノー社に上席副社長として抜てきされて、ルノー社の再建に貢献した。
1999年3月には経営と財政に苦しんでいた日産自動車がルノー社と資本提携を結んだことで、ルノーでのポジションを維持したまま日産自動車の最高執行責任者(COO)になる。
ここから日産自動車との関係がはじまります。
(以下省略)
ここまでの経歴だけを見るとゴーン被告の勤勉で努力家で真面目な人物像がうかがえます。
会社法違反(特別背任)などで起訴されるに至ったのは、何が原因だったのでしょうね。
国外逃亡?
2019年12月31日現在、2018年11月に逮捕されたカルロス・ゴーン被告は今は保釈中の身。
保釈の条件として、カルロス・ゴーン被告のパスポートは弁護人が預かることになっている。
もしも、無理やりパスポートを奪い日本国外へ出国したのなら「国外逃亡」と言われてもおかしくないのです。
しかし、パスポートを奪うことは考えにくいですよね。
可能性としてはパスポートを偽造したほうが可能性が高いですよね。
実際に、出入国管理庁にゴーン被告が出国した記録は残っていないそうです。
ゴーン被告は別の名前を使って出国した疑いが強くなっています。
複数の法曹関係者とは誰の事?
まず、「法曹」というのを調べてみました。
法律専門家のことで,法律実務に従事する裁判官,検察官,弁護士の総称。
広義では法律実務家と法学者を総称する場合もある。
社会において占めるその重要性から法曹の資格は法定されており,裁判官,検察官,弁護士は原則として司法試験に合格し,司法修習生の修習を終えた者である
法曹関係者ということですから、平たく言えば法律の専門家、および関係者ということになりますね。
ニュースを出したところが、ニュースの裏付けとして何人かの法律専門家にコメントを求めたのでしょう。
ですから、だれに聞いたのかはそれぞれのメディアに聞いてみないとわかりません。
世間の反応
日本国内からも厳しい声が上がっています。
無許可の海外渡航であれば保釈は取り消され、保釈保証金15億円も取り上げられます。この1年は保釈中の逃亡事案が相次ぎましたが、最後の最後で関係者に冷水を浴びせる衝撃の逃亡劇となりました。
実際には保釈が許可されても逃亡せず、きちんと裁判所に出頭してくる被告人のほうが圧倒的に多いのですが、これでますます社会にこんな被告人ばかりだという印象を与えることにもなったわけで、ほかの保釈請求事件に与える影響も大きいでしょう。
Yahoo!ニュースより引用
国外で日本の司法を人質司法と糾弾するのでしょうが、逃亡であればただの犯罪者。それにしても、日本の出入国管理はザルですね。プライベートジェットのお金持ちはスルーなのでしょうか。テロ対策は大丈夫?
Yahoo!ニュースより引用
実刑を恐れての海外逃亡。
レバノン政府が新たな偽名のパスポートと検査が緩いPJを提供して協力した可能性が大きい。Yahoo!ニュースより引用
本当はフランスに逃げたかったが受け入れてもらえないとわかってレバノンに逃げたのでしょう。日頃から所得に見合った税金をフランスにきちんと納めていれば、フランス当局もそれなりの対応をしてくれたのだろうが、今までまともに税金を納めていなかった人から突然、自分はフランス国籍だから助けてと言われてもそりゃあ断られて当然ですよね。
Yahoo!ニュースより引用
コメントにあるとおりに、日本の出入国管理の甘さが露呈した形となりました。
荷物の中に隠れていたとしてもx線検査などでバレバレでしょうし、よほど巧みな方法を使って出国検査をパスしたのでしょう。
レバノン政府がパスポートとプライベートジェットを提供したのではないかというコメントもありますね。
だとしたら、国際的な犯罪ということで、もっと大きな波紋を呼びそうです。
まとめ
まだまだ現在進行中の事案であり、今後の情報に目が離せません。
刑事訴訟法においては、被告が事件にかんする証拠隠滅をしたり裁判所が決めた保釈の条件を守らなかったりしたときは、保釈を取り消して保釈金も没収すると定めています。
ゴーン被告が海外へ行っていた場合、帰国した後には保釈が取り消されて身柄を拘束される可能性も十分あります。
しかし、ここまでして日本を出ていったゴーン被告が、自分からのこのこ日本に帰ってきたりするのでしょうか?
日本がレバノンと交渉して、身柄の引き渡しなどを要求しない限り帰ってこないような気がするのは僕だけでしょうか?
調べたところ日本とレバノンの間には犯罪人引き渡し条約が結ばれていないので、日本の要求にレバノンが応じない場合、身柄の引き渡しは実現が難しくなる見通しとのこと。
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